株式会社伊藤園

地方創生への取り組みをイベントで発信、関係者との連携強化につなぐ

利用媒体:プロモーション&クリエイティブフォーラム、宣伝会議サミット、アドタイデイズ

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地方創生への取り組みをイベントで発信、関係者との連携強化につなぐ

2016.10.19

株式会社伊藤園 CSR推進部長 笹谷秀光氏

利用媒体:プロモーション&クリエイティブフォーラム、宣伝会議サミット、アドタイデイズ
2016年9月1日、世界的なビジネス誌『フォーチュン』にて、「世界を変える企業50」(Change the World)という特集記事で世界ランク18位に選出された伊藤園(日本企業は2社で伊藤園が最高位)。茶産地育成事業や茶殻リサイクルなどの持続可能な生産と消費の取り組みが評価されました。伊藤園は地方創生や文化プログラムなどの活動を発信する場として、本年2-3月に行われた事業構想大学院大学が企画運営する「地域×デザイン展」に協賛しました。
伊藤園の地域貢献活動の一環として、「地域×デザイン展」をどのように捉え協賛にいたったのか、またイベント内容やその反響などを伊藤園 常務執行役員 CSR推進部長の笹谷秀光氏に伺いました。

伊藤園 常務執行役員 CSR推進部長 笹谷秀光氏

―笹谷さまがご担当されている、伊藤園と地域とを繋げる事業活動について教えてください。

私は、「課題先進国」といわれる日本では「協創力」と「発信型三方よし」という考え方が重要だと思います。これが、地域における企業の社会的責任(CSR)の基本です。

まず、前提として、企業は地域社会からの信頼なくして事業はできません。人口減少への強い危機感の中で「インバウンド、クールジャパン、レガシー創出」が求められ、かつ、情報通信技術などの激しい変化のもと、日本創生・地方創生が喫緊の国民課題となっています。課題が複雑化しており、企業と関係者が協働して新たな価値を生み出す力、「協創力」が重要です。この「協創力」に加えて私が重要だと考えているのは「発信型三方よし」という考え方です。

「三方よし」とは、「自分よし、相手よし、世間よし」という近江商人の考え方です。これとともに日本では「陰徳善事」、つまり「わかる人には分かる」というメンタリティがあります。しかしグローバル時代には「発信性」がないと伝わりません。そこで、企業が世間について学び、その活動を発信して「明日のことを考えて事業展開している企業なら応援したい」と皆様から評価してもらい、企業価値を上げる。協働と発信で革新を呼ぶ。このような「発信型三方よし」が必要です。これは米国のポーター教授らの提唱する「共有価値の創造」(CSV)に近いものになります。
伊藤園は「お客様第一主義」を経営理念として、私の理解では「発信型三方よし」を実践しています。

【課題解決=デザインと捉える姿勢に共感】

―「協創力」「発信型三方よし」の考え方のもとで、今回の「地域×デザイン展」に協賛されたのはなぜでしょうか。

今回の「地域×デザイン展」の企画運営にはグッドデザイン賞を主催する国際的デザインプロモーション機関である公益財団法人日本デザイン振興会も参画しています。ここでいわれている「デザイン」とは、単なる見た目のデザインではなく、目的・課題発見・設計・ソリューション・実現化といった一連のプロセスをデザインと捉えています。ソリューションが形になって、それが外に発信されていく、その活動全体を「デザイン」として捉える思考が、「発信型三方よし」と深くリンクしていると考え、協賛に至りました。

さらに、発信力の強さも重要な要素の一つです。六本木のミッドタウンという発信性の高いところで講演や展示ができるということ、また「事業構想」という自治体に強いメディアの力を活用できることが魅力だと感じました。

【地域での活動を発信する場、「地域×デザイン展」】

―実際のイベントでは、どのような「発信」をされたのでしょうか。

今回の地域×デザイン展では、「文化プログラムを推進する伊藤園」を発信する場として活用しました。伊藤園は、日本が誇る茶文化を継承するため、ティーテイスター保有者を講師とする「お茶セミナー」を各地で開催しています。さらにこの「お茶セミナー」をインバウンド対応型に進化させ文化プログラムにするという構想を持っています。クールジャパンとして捉えたお茶を、インバウンド観光客にも訴求し、かつレガシーとしてお茶の文化を残す、という「クールジャパン×インバウンド×レガシー」をテーマに、伊藤園の活動を発信しました。

会場の様子。20地域の特色のあるプロジェクトを東京ミッドタウン・デザインハブで展示。

当日のセッションは、3人のスピーカーが順々に講演を行いました。淡路市長の門様のご講演、私自身の講演と門市長との対談、異文化コミュニケーターのマリ・クリスティーヌさんをお呼びしての対談という形で、自治体・企業・異文化視点という多様な視点から見た「クールジャパン×インバウンド×レガシー」に関するコンテンツをお送りしました。

―実際に「地域×デザイン展」に参加された感想をお聞かせください。

「地域×デザイン」というテーマでヒントを得たい、と熱心に学習する人々の姿勢がいきいきと感じられる場であったことが印象的でした。様々な自治体の皆様、CSR活動に真剣に取り組む企業の皆様との出会いもあり、参加する意義のある場だったと感じています。

企画展会期中には地方創生のキーマンが登壇する30以上のトークイベントを開催

企業との協賛イベントでは、全国から集めた約20種類の地酒の試飲会を開催

首長と企業のコラボイベントが様々開催されていましたが、共通するテーマとしてやはり協働で何かを生み出すプラットフォームをつくり、現場レベルでの「協創」が感じられる事例がぎっしりと詰め込まれた講演内容、展示内容で非常に実りのある場だったと感じています。

【世界へも視野を広げたイベント開催を期待】

―今後、事業構想大学院、宣伝会議に期待することを教えてください。今回の「地域×デザイン展」も、より多くの企業、自治体、一般の方々に是非知ってもらい、今回のようなイベントが、さらに多くのメディアによって拡散されるようになることを期待しています。

また、より世界的な視野でのコンテンツが増えても面白いと感じます。今は、地方から東京を介して世界へ、ではなく、白川郷の岐阜県白川村と南イタリアのアルベロベッロが世界遺産同士で姉妹友好提携を結ぶ、福井県小浜市がミラノ食の万博に出展するなど、地方と世界がダイレクトに繋がる時代です。このような地方×グローバルの事例が増えてくるのも面白いのではないでしょうか。

今回のフォーチュン誌の「Change the World 2016」50選に、おかげさまで伊藤園が選ばれたということは「世界のティーカンパニー」を目指す当社としてインパクトのあることだと思います。本当に、実は世界はすぐそこにあるということ、そして世界への発信の重要性が感じられます。このイベントがそのような役割も担い、今回のように熱心な方々や世界からの方も集まる場となることを期待しています。

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